ニスタマワシメ。琴羽です( 'ω')

お久しぶりな2nd singleについての巻。
もうあと数回で完結予定…!( 'ω')


前回までの記事はこちら。
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【2nd singleについて、の巻】
楽曲編
歌詞編
波形編
ミックス編
■蜜会編 ←いまここ
■マグノリア編
■紙ひこうき -far away ver.-編
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ここからは2nd singleに収録されている4曲を順番に解説!
4曲目はいわゆるカラオケトラックだから飛ばすけど…( 'ω')

まぁ4曲目は実際に歌えばいいじゃない!( 'ω')
もしくは楽器の旨みを味わって。みんな良い仕事してるからさ( 'ω')

むしろ楽器の旨みはこういうカラオケ音源で気付いてほしい。
ヴォーカルが入ってるトラックは、やっぱりヴォーカルに一番耳が向いてほしいし、それを意図してミックスしてるからさ。余程楽器をやってる人とかじゃない限りはヴォーカルに耳が向かうようなトラックにしていたいな。そうなってれば僕はしたり顔ですよ( 'ω')w




そんな蜜会。
聴いてもらえば分かる通り、ちょいとジャズ要素のある雰囲気の曲。
ジャズで使う4ビートを使って、ちょっとノリの良いあたりでスイングさせつつなロックです( 'ω')



多分前にも書いたけど、本場のジャズマンが聴いたら「こんなのジャズじゃない!」って言うだろうし、ロックアーティストが聴いたら「こんなのロックじゃない!」って言うだろうなと思っております。
僕がデモを作成するアレンジの段階でどちらのパターンも想定してあって、そしてあえてこのスタイルに落とし込みました( 'ω')

これって裏を返せば「ジャズ風にもロック風にも聞こえる」というポジションだと思ってる。
だから僕としてはこれはジャズ風味のロック。ジャズをあまり知らない人に「あ、ちょっとおしゃれ感のあるジャズっぽい曲だな」っていうファーストインプレッションが与えられれば、僕としては狙い通りなわけです( 'ω')

これは楽曲全てを通してなんだけど、僕らの曲は別に仲間内のバンドマンやプロミュージシャン向けに作ってるわけではありません。みんな聴いて楽しめるような娯楽としての音楽を提供したい。
だから肩を張ったようなそんな曲を出す気は無い。アルバムでも作れば一曲くらいはそんな曲もアリなのかもしれないけどさ。蜜会はシングルの表題曲。この落とし込み方が一番悩んだ部分かな。



ドラムはロックなビートを、ベースはちょっとジャズ風味を…という風に楽器ごとに役割も違う。これが上手く交わって、あの絶妙なバランスを保ってる。

ドラムはバスドラムとスネアドラムを交互に叩くような、いわゆるまぁ普通のロックなビートなわけなんだけど、2番入りでちょっとジャジーになるじゃない?ベースもウォーキングでギターもフリーに動いちゃってさ。
ここでもしピアノもルート音を外した3・6・9度積みの和音でも弾こうものなら、もはやジャズ。だからこそ避けた。
…とかそういう押し引きは結構あるわけです、この曲( 'ω')




で、前述のとおり、ドラムにはロックなビートを叩いてもらってる。この時は遥平さん(ex.VOONA)のテイクなんだけど、まぁバッチバチよね( 'ω')良い感じ。
特に要望も出してない気がする。あんまりジャジーにし過ぎたくなかったから、キツめのハネにすることくらいかな、留意点は( 'ω')
ジャズって意外とハネがルーズなんだよ。特にこんな速いテンポだと。

テンポって50:50の等間隔で刻まれてるんだけど、これが2:1…つまり66:33になるのがシャッフル。
この66:33を前後に揺らすとフィールが変わる、という話。
ジャズっぽさを出すのなら61:39くらいが良いと思ってる。これくらいのルーズさ。
逆に70:30くらいになるとちょっと阿波踊りっぽいリズムになる。このハネ感をジャズで使うと素晴らしく心地悪い。
…というわけで、68:32くらいを意識。僅かにソリッドな、深めのスイング感。

こういうのって秒数にすると数ミリ秒の世界。ミリ秒っていうのはパソコンで音楽をやってると馴染みのある単位なんだけど、1秒を1000分割した単位。つまり1ミリ秒=1000分の1秒。
少なくとも100ミリ秒以下の世界ではあるわけです( 'ω')この辺の細かなズレが人間らしさやノリ、「グルーブ感」なるものを生むのです( 'ω')
そしてここが日本人のリズム感と欧米のリズム感、そして黒人のリズム感の大きな違いでもあります( 'ω')



そうそう。僕は編集やミックスの時にほとんどドラムのリズム修正をしません( 'ω')
ほぼそのまま。揺らぎ、ちょっとしたテンポの加速や減速もそのまま。息使いが聞こえそうなドラム。それが僕のドラムのミックスです( 'ω')
ドラムはバチバチに修正すればするほど人間味は失われ、人が叩く意味や価値は薄れていくもの。
僕はドラムに人間味を求めます。アナログな楽器なんだから野性味が欲しい。今回のドラムのテイクはそういうポイントも残せてると思ってます( 'ω')




続いてベース。
ついでにベースとバスドラムの周波数の話も。
ベースとバスドラムって両方とも音が低い楽器じゃん?しかも音源のバランスとして両方とも中央から音を出したい。
低音楽器を左右に傾けて配置するとすっごい気持ち悪いんだよ。重心が偏っちゃって。それをうまいこと利用してるバンドも世の中にはいるけどさ、基本的には真ん中に低音楽器を置きます( 'ω')

で、そのままベースとバスドラムを置くとぶつかるんだよ。音の正面衝突でございます( 'ω')
出てる音の高さも似てるので、どっちかを上にしてどっちかを下に置くと空間がスッキリ。
ベースを上にしてバスドラムを下にするか、バスドラムを上にしてベースを下にするかの二択な訳ですが、僕はバスドラ上のベース下派です( 'ω')

ベースは結構下の方まで、20Hzくらいまで残す設定に。バスドラムは50Hzくらいからばっさりさようなら。
ベースとぐっちゃぐちゃになりやすいのが200Hzあたりから。バスドラム自体を低音楽器がと思ってるから低い音しか出てないと思ってる人も多いんだろうけど、実は打撃音そのものは結構高め。2,000Hzくらいから。
ここまで行くと逆にギターやら何やらとぶつかりだすので、どこを強調するかは他の楽器を聴いて微調整。
とりあえず、ざっくりと「ベースは下!バスドラムは上!」って感じで( 'ω')
これは僕の好みだけど、ほぼすべてのミックスを僕はこういう配置にする。メタルでもエレクトロでもいけるし( 'ω')



この曲は僕が全楽器入った状態のデモを持ってきて、それに対して各々の楽器が自分の専門のフィールドで解釈して良いアレンジを持ってくる…という、僕としてはもっともやりやすい作り方をしております( 'ω')
メトホロの良い所として、必ず元のデモよりも良くなるという点。デモを超えるって、意外と難しいんだよ。

ツナも良いベースをかましてくれております( 'ω')
僕の入れたベースフレーズを踏襲しつつも、自分なりの遊びやアレンジを散りばめて上手い具合に自分のモノにした感ある( 'ω')

ベースもほぼリズム修正はしません( 'ω')
するとしたらドラムとの噛みあわせの悪いところとか気になるところくらい。
ミックスとしては結構低音域をベースで埋めちゃうくらいにします( 'ω')他のバンドよりベースは聴きとりやすいかも。
ルート弾きならもっと潰すんだけど、せっかく旨みのあるフレーズも多く出てくるわけですし。
で、ツナのピック弾きのベースはドライブ感が出やすいので、それをうまい方向へと持っていきます( 'ω')それがミックスの仕事。
ブイブイ感っていうと分かりやすいのかな。それを殺さないように。素材を殺さぬように活かすのがミックスの仕事( 'ω')

このドライブ感、ジャズとは対極のモノなんだけど、でもそれのおかげでロックを保ってるとも言える。
もっとのっぺりしたベースだったら、もっとジャズに収まってたかもしれない。 
しかし結果として功を奏したので、万事OK( 'ω')





ギターは1トラック。左右から鳴らしたりしません。だってウチ、ワンギターだもん( 'ω')
同期も使わないから、もしもレコーディングをツインギターにしたら音源だけ凄くなってライブだと物足りなくなったり。
この「縛り」は僕も同様で、キーボードももちろん両手で弾けて再現できる範囲。
バンドによって解釈はもちろん違うと思うし、どれが正解とかを云々語る気は無いけども、僕はレコーディングはもともとこういうモノだと思ってるのです( 'ω')

まぁ一番の理由はさっきも出たけど、「ライブでの再現性」かな。 
音源聴いて「すげー!」ってなってライブに言ったら「あれ…音圧が足りない…」みたいな現象が起こるという。

そんなの嫌じゃん。一番見せたいのはライブです、僕ら( 'ω')
あとライブで同期を使わない理由は、毎回違ったアレンジをぶち込むからです( 'ω')
雰囲気で「イントロもうひと回ししたいねー」ってなった時に同期があるともうAメロ始まっちゃうからさ。
アテ振りも出来ちゃうし、ライブする側としてもそれじゃあ楽しくない。スリルも無い。

故にギターは孤高の1本録り。
…とは言うモノの、実はレコーディングの段階では2本のマイクを立てております( 'ω')
1本はアンプに近いマイク。もう1本は1~2mくらい離した位置に。
このわずかなズレの2つを組み合わせて立体感を作っております。という小技( 'ω')

あとはレコーディング。蜜会に関してはいつも以上にテイクを順調に重ねるRyo→ta。慣れないシャッフル、お疲れ様。すっごい時間かかりました( 'ω')w


この後、補正しつつの音色作り。歪みやその他エフェクターを決めたりするのが地味に楽しい。しかし僕は本職の人ではないので、歪みに関してはまだまだ勉強中。
あとはプレイヤーがもともと意図していた音かどうか…というのも大事な要素。僕がカッコいいって思ってる音とプレイヤーが良いと思ってる音には往々にしてズレがあります( 'ω')

今回の蜜会では、カッティングの歯切れの良い音、アルペジオのクリーントーンに少しの空間系エフェクター、鍵盤ソロのバッキングの歪み、の3種類の音を使用。アドリブフレーズではディレイも噛ませたりして。
全体的に「湿り気」「粘り気」みたいなモノを意識。ツヤっぽさとか。まぁなんかウェットな質感を出したかった。
乾いたカッティングも魅力的だけど、意図的に湿らせたギターの音に。




さて、そして僕のパート。キーボードへ。
今回の使用楽器はピアノ、オルガン。
ピアノの音はジャズらしいバチッとした音。でもジャジーな音を弾いてしまうと一人だけ浮いたり、曲がモーダルになりすぎたりしちゃうので、ほどほどに。実際複雑なコードはほぼゼロ。使っても9thまで。

サビでも裏打ちしてるだけなので、そんなにおしゃれ感は出してないはず。この曲でピアノを使ってる、という「印象によるおしゃれ感」のみ。
オルガンはAメロにちょこちょこっと配置。あとはサビにもうちょっとコード感が欲しかったので配置。
元々のアレンジが終わった後の音色の配置はパズルに近いかな。ここにこれが足りないから置く。みたいな。

ピアノはキンキンしない程度に調整。低音も出すぎないように。あまり主張しないピアノにしたかったからさ( 'ω')
オルガンはリアリティが足りない。実機が欲しいけどそんな余裕は無い。難しい。オルガンってもっと生生しい楽器なんだよ。
ソロは勢いで納めた感じ。サビの勢いを損なわないソロ。フレーズを聴かせるとかじゃなくて、そのままヴォーカルのメロディのバトンを引き継いでぶち抜く感じ…って言えば伝わる?( 'ω')


正直自分のパートってほとんど補正も要らないし、すっごい楽。作業時間もとても短い。ササっとやって次へ進む。
逆にこんなところに時間かかってたら勿体ない( 'ω')
スピーディーにこなさないと自分でやってる意味も薄れてくるしね。




続きまして、ヴォーカル。
ヴォーカル録りにはなんとダイナミックマイクを使ってます( 'ω')
レコーディング界、震撼。

いや、最近は高音質なダイナミックマイクが増えてるよ。僕も驚いた。エンジニアの近藤さんも驚いた( 'ω')w
ミックス編で触れたとおり、蓮の声もほぼノー加工。ちょっとベースメイクをしておしまい、くらいのナチュラルメイク。
まずピッチ補正がほぼ必要無いのがとても大きい。リズムは…まぁノリ切れてない部分があるのは仕方ないとして。
そういうちょっとした合わない部分を修正するのが僕の役目。音源として完成されたモノにするために欠かせないからさ。

ヴォーカルのメリハリを出すエフェクターや何やらはまだまだ勉強中。ヴォーカルって声だから特性が人によって大きく違う。
ハリーポッターの杖のごとく。エフェクトも人によって合う合わないがあるので、人によって適宜調整しなければいけなくて。
僕としてはベターまでは持っていけてると思ってるけど、まだベストではないと思ってる。
次の音源ではさらに磨きをかけます( 'ω')






…と、蜜会に関してはこんな感じ( 'ω')

そうそう、自分でミックスをするようになった経緯なんだけど、前回の「招待状」のミックスが外注で、そのミックスがあんまり自分的には気に食わなかったから、というのがあるんだよね( 'ω')
お金出してこれだったら自分でやろう、出来るようになろう、というのが発端。
1st maxiのクレジットに明記されてるから分かる人には外注先も分かっちゃうんだろうけど、別に例えば「●●ってお店のカレーが不味かった」って書いてるようなものだから、あとはそのお店が努力するか他の人に味を確かめてもらうか、じゃない?
まずそもそも僕の意見がすべてでは無いわけで。他の人にとっては最高の味のカレーなのかもしれないしさ。

でも僕は自分のミックスの方が上手いと思ってるよ( 'ω')
しかしまだまだ勉強中の身。次に音源を出す時にはさらにパワーアップしてるはず。

次回はマグノリア編( 'ω')

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琴羽(kotoha)
 

今回は文字ばっかりだから見づらいでしょ?( 'ω')w




ドラムはそれぞれのトラックでいじった後、ステレオのトラックに一旦まとめます( 'ω')
そこでコンプをかけると整った感が増す。最後に同じコンプを掛ける、という。まぁよくある技法なのだけど効果的( 'ω')

こういう「ちょっとした技」、結構あるんだけども、これらをどれくらい知ってるかも結構大事。
とはいえ小手先のテクニック以外にも「ここをいじったらこういう音になる」というノウハウも知るべき。ちゃんと狙ってツマミを動かして狙った音になるかどうか、みたいなのはすごく大事。



一番神経を使うのがヴォーカル。究極のアコースティック楽器。
いじりすぎたりやりすぎるとすぐに不自然になるし、人によって声質も違うから単純に「ここのツマミをこうすれば何とかなる!」的なモノはありません( 'ω')

ピッチ補正もこのタイミングで。でも蓮に限ってはあんまりこの補正が要らないという( 'ω')
低音はさすがにちょっとずれるけど、オケが無くても基本的には正確なピッチで歌えてる。意外とめずらしいんだよ、ちゃんと歌えるヴォーカリスト( 'ω')

コーラスは結構大胆な補正をしちゃう( 'ω')
ピッチはかなり正確に。どれくらいずらしてどこまで合わせるのかはセンス。
合わせすぎもボカロみたいになっちゃうし、合わせなさすぎても 不協和音みたいになっちゃって気持ち悪いし。
僕的にはヴォーカルは30%補正、コーラスは80%補正くらい。そこから全体を聴いてずらしたりさらに整えたり。


こうしてそれぞれを作りこんだものが最終的に2つのトラックにまとめられます( 'ω')
そう、「L」と「R」の二つ。ステレオトラックです( 'ω')
ここに行きつくまでは膨大なトラック数。それを2つに詰め込む。簡単そうで意外と難しい。
トラック数を減らすので、ミックスの事は実は正確には「ミックス・ダウン」「トラック・ダウン」と言います( 'ω')トラックに落とし込む(ダウン)って事ですね( 'ω')


ここで問題なくまとまったら、その後はマスタリングという作業へと入ります( 'ω')
文字だけのブログ、つらいですね…読んでくれた人、ありがとう( 'ω')

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琴羽(kotoha)